トルコってどんな国?世界文化遺産『アヤソフィア』って?

   トルコってどんな国???世界文化遺産アヤソフィア
「宗教対立、揺れる融合の象徴 世界文化遺産アヤソフィア』」を朝日朝刊で読んで考えた。記事の概要は以下の通り
 東西の文化が融合するトルコ最大の都市イスタンブール。その象徴とも言える歴史的建造物アヤソフィアをめぐり、トルコと隣国ギリシャが対立を深めている。建立から約1500年、キリスト教会、イスラム教モスク、無宗教の博物館と性格を変えてきたが、再びモスクに戻す動きが波紋を呼ぶ。
 アヤソフィアは文明の攻防の歴史そのものだ。建造はビザンツ帝国時代の537年。現代のギリシャ人の多くが信仰するギリシャ正教の総本山と位置づけられた。1453年、オスマン帝国が街を征服するとモスクに改修された。
 オスマン帝国が第1次大戦で敗れた後、新たに生まれたトルコ共和国は、イスラム教を後進性の象徴とみなし、厳格な政教分離に基づく世俗主義を導入。「建国の父」ケマル・アタチュルクは1935年、アヤソフィアをモスクから無宗教の博物館に変えた。
 そんなトルコが近年、変節したとギリシャはいぶかる。親イスラム政党を率いるエルドアン大統領は昨年3月、「我々はアヤソフィアをモスクと呼ぶことになる」と発言。経済が低迷し、目前に迫る統一地方選で政権与党の苦戦が予想される中、支持基盤のイスラム保守層にアピールする狙いがあったとみられる。
 もともとトルコとギリシャの関係は緊張をはらむ。・・・以下略

 トルコというと、昨年和歌山県の串本の潮岬で見た「海難」のセットでみた、エルトゥールル号遭難事件を思い出す。また、トルコ帽、オスマントルコエルドアン大統領、久保田早紀の異邦人、飛んでイスタンブール 庄野真代・・・・・砂漠の国か?バザール・・・たいして感心のある国ではない。この記事では、ギリシアとの関係?近い国だったのか!ちょっと関心が出てきたので、今日は少し調べてみようと思う。

 まず、正式国名「トルコ共和国」英語表記は「Republic of Turkey」大統領を国民がえらぶ民主主義国だと考えられる。しかし、大統領が独裁者という国もあるので、更なる学習が必要である。東西に長く位置としては、ヨーロッパとアジアをつなぐ場所にあり、ギリシアエーゲ海をはさんで向かい合っているだけでなく、国境も接している。面積は約78万㎢(日本の2倍以上)、人口8200万人、GDP国内総生産)は、7700億ドル(19位 日本5兆8800億ドル3位 日本の13% ちなみに中国は日本の2倍)比較で見ると日本は大国ではあるが・・・いろいろ重大な問題が発生してきている。今後の学習課題である。ここまで見ていくと、トルコは、そんなに悪くない国である。トルコは、人口の99%以上がムスリムイスラム教徒)だそうだ。しかし、強制しているわけではなく身分証明書にも宗教の記載はないということだ。ちなみにギリシアは、ウィキペデアよりと主たる宗教は、キリスト教正教会に属するアテネ大主教の管掌下にあるギリシャ正教会だそうだ。

 次に「領土をめぐっての対立」である。隣国のギリシャとの関係(ウィキペデアより)は、緊張関係が続いている。古くはギリシャ人国家であった東ローマ帝国が現在のトルコにあたる地域を支配していたが、やがてオスマン帝国がそれを滅ぼし支配下に置いた。その後、19世紀初頭に列強の後押しでギリシャが独立し、「大ギリシャ主義」を掲げて衰退の進むオスマン帝国からの領土奪回を目論んだ。バルカン戦争、第1次世界大戦後に領土をめぐる希土戦争が起こり、ギリシャとトルコの住民交換で解決された。領土をめぐって、骨肉の争いが繰り広げられてきたのだ。そうそう仲良くできるものではないのかもしれない。

 さて、その影響を受けたのが、今回の「宗教対立、揺れる融合の象徴 世界文化遺産アヤソフィア』」である。イスタンブルという街の変遷を象徴する建物だそうで、トルコギリシアの争いの歴史を物語っている。
(1)532年に起こった「ニカの反乱」によって焼失した2代目アヤソフィア聖堂を、537年ビザンツ帝国ユスティニアヌス1世が再建したもの。ビザンツ建築と美術の粋を集めた聖堂は、ギリシャ正教の総本山として信仰を集めた。
(2)1453年、オスマン帝国コンスタンティノープルを征服すると、都はイスタンブルと改名され、アヤソフィアイスラム教のモスクとして改修された。
(3)約500年続いたモスクとしての歴史に終止符が打たれたのは、20世紀になってから。1923年にトルコ共和国が成立すると、初代大統領ケマル・アタチュルクの命により無宗教の博物館になることが発表された。これが宗教を強制しない世俗主義というものだそうだ。
(4)ここにきて、モスクとすると宣言・・・??!!

 ビザンツ美術とイスラム美術が混在する博物館である「アヤソフィア」、イスタンブルという都市の変遷を語る代弁者として、今後も政争の具とされないことを願いつつ・・・。いつかはいってみたいものだとも思う。

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