心の病と発達障がいを考える(4)会社行けないと妻に言えず うつで休職6回、訪れた転機

 2019年12月28日朝日新聞朝刊より
 建築会社に勤める東京都内の男性(40)はうつ病になり、休職を6回繰り返してきました。1回目は人間関係のストレスがありましたが、2回目以降はこれといった理由は思い当たりません。朝起きた後に身支度が整わず、遅刻が増えていき、次第に気分が落ち込む――。うつ病のほかにも原因がひそんでいたことがわかってきました。
 過去とらわれぬ思考知る
 国立精神・神経医療研究センター病院で、復職プログラム(リワークデイケア)が始まったのは7月。毎朝、病院に通いながら生活リズムを整える。体を動かして体力を回復させたり、新聞記事を読んで内容をまとめて発表したり。うつ病の症状や治療法を学んだり、休職の原因を振り返って対策を考えたりする時間もあった。考え方や行動のくせに気づき、その対策をとっていく「認知行動療法」を採り入れ、「体力の底上げ、十分な自己理解、再発予防のための対処の三つを大きな柱にしてプログラムを組んでいる」と担当する公認心理師はいう。
  印象的だったものの一つが、マインドフルネスやアンガーマネジメントだ。過去のできごとや感情からはいったん離れ、いま自分が置かれている状況に目を向けることで怒りなどの感情を自分自身でコントロールする。
 過去にとらわれず、いまの自分を見つめ、やるべきことを考える。そのシンプルな思考は、復職をめざす男性にとっても「大切な考え方だな」と、ストンと胸に落ちるものだった。

ADHDの特性知り復職
 仕事では細かくメモをとるなどしていて、致命的なミスはなかった。だが次々に指示があると覚えていられなかったり、紙を100枚折るなどの「単純作業」が苦手だったり。ADHDの人にみられがちな特徴には、男性にも覚えがあった。
 もともと、忘れっぽいなどの自覚はあった。それに「ADHD傾向」という名前がついただけだ。気を付けるべきことは増えたけど、自分という人間が変わったわけではない――。そう捉えると、受け入れられるような気がした。
 「(自分を客観視し、怒りなどの感情をコントロールする)アンガーマネジメントなど復職プログラムで学んだことが生きました」

 プログラムは回復のレベルに応じ、段階的に進める。まずは施設に通い、規則正しい生活リズムを取り戻す。体操や有酸素運動などで体力の向上を図り、新聞記事や本を読んで内容を資料にまとめるなどの作業を通し、集中力を回復させる。
 休職の経緯や原因を振り返って文章にまとめる。自分の考え方のくせを知る「認知行動療法」も重要だ。仲間の存在もカギになる。患者同士の交流は、生き方やキャリアを考えるきっかけになる。

 

 かなり、簡略化したが、だいたいの大意はとれると思う。

(1)ADHD等発達障がいのある人は、職場になじみにくい。

(2)うつ病になったら、職場復帰はたいへんだが、周囲の支援があればできる。

(3)認知行動療法・・・こころの問題は薬物だけでは解決しない。

(4)そもそも、まわりを気遣う環境があれば、職場で安定して活躍できる。

・・・しかし、しかし、発達障害について知ってはいても、やはり腹は立つ。彼らは周りをいらだたせずにはいられないのだ!それが特質だとしてもだ!集団で規律を守って行動しようという、そしてそれとなく察しなければいけない、高度な忖度社会では彼らは生きづらい・・・・

 落ち着きがなく、そのため学力も低くなりがちな彼ら・・・そういう段階で私たちとは違う人種とみているのか!!!・・・・