新聞を読んで(1)(声)フランスの高校生に作法再認識   2020年1月6日朝日新聞朝刊より

(声)フランスの高校生に作法再認識   2020年1月6日朝日新聞朝刊より
 高1、中2、小3の孫がいるわが家に、1カ月ほど、フランスの女子高校生がホームステイしました。私は平日の朝晩の食事の世話をしました。
 一緒に食事をしていて、日本の良き伝統をほうふつとさせられる出来事がいくつかあり、考えさせられました。
 まず、食前食後。全員そろってあいさつするという当たり前のルールが最近のわが家では乱れがちで、着席した人から食べ始めることもありました。ところが、彼女は一人でも席にいないと、食べずにいつまでも待ちます。おかげで「ごはんよ」と声をかけると、すぐに集まるようになりました。
 次は、残さず食べること。彼女は、量が多そうなときは手をつける前に減らしてといいます。最近はバイキングで食べ残す場面をよく見るだけに、彼女の態度に新鮮さを感じました。

 日本とは違う文化に触れることは意味がある。また、自分のやっていることが全て正解ではない。人から本から・・・いろいろな方面から学び自分を振り返る必要がある。中国では、残さないといけないし・・・ユニセフによると、2017年の世界の飢餓人口:8億2,100万人/9人にひとり(アジア:5億1,500万人 アフリカ:2億5,650万人
ラテンアメリカカリブ海諸国:3,900万人)だそうだ。

 振り返って、日本でも戦中・戦後に食糧難の時代があった。戦後生まれの私には、お腹が空いて困ったという経験はない。今は、「おいしいもの食べに行きたいね、どこへ行く。」そういう時代だ。しかし、この先日本が持続的に発展するという保証はない。

 また、以下のような現状もある。

 

子どもの暮らしにも大きな差
 開発途上国は12人に1人は5歳になる前に死亡しており、そのほとんどが予防可能な原因で命を失っているといわれています。世界全体の子どもの数を100人と仮定すると、30人が生まれてから5年の間に栄養失調に見舞われます。また19人がきれいな飲み水を手に入れることができません。勉強においても、25人が小学5年生まで学校に通うことができないのです。
(出典:国連児童基金(UNICEF)、国連人口部、国際労働事務局(ILO)「発展途上国の子どもたち」)

 

 日本が難民の受け入れは「ノー」と言っている間に、フランスは、難民の受け入に直面しているのだ。そして、自分のこととして考えているのだ。イギリスは「ノー」と言ったが、EUは先進国としての責任を果たそうともがいているのだ。世界3位のGDPを誇る日本はどうするのか?私も考えていかないといけない。